特別コラム

第4回 『100選』は白・黒・グレー・ピンクの4系統に色分けできる ― 最も受けるのは、どの色?

『世界のありえな〜い100選』を読んだ人から、ときどき感想を聞かせてもらえるようになってきました。『世界のありえな〜い100選』は、万人受けしそうな話を最初の方に集めてあります。「第1章 感動と驚き」、「第2章 不思議」、「第4章 奇跡」の3つがそうです。

しかし、万人受けしない話も含まれています。色分けするとわかりやすいかと思います。

第1章 感動と驚き→白
第2章 不思議→白
第3章 思い込み→グレー
第4章 奇跡→白
第5章 恋愛と結婚→グレー
第6章 心と体→ピンク
第7章 特殊な犯罪→黒
第8章 不運→黒
第9章 理不尽→グレー
第10章 猟奇・エログロ→黒

上記のように、本書には「白系」、「グレー系」、「ピンク系」、「黒系」の4系統の話が含まれています。この「白系」「黒系」というのは、作家の新堂冬樹氏の作品が“黒新堂”(バイオレンス&ピカレスク小説)と“白新堂”(恋愛小説や動物小説)に2分されていることをヒントにした分類です。

この2色に加えて「グレー」と「ピンク」があるわけです。「第6章 心と体」がピンクであることは今更説明の必要もないでしょう。「第3章 思い込み」と「第9章 理不尽→グレー」は黒と白の要素が入り混じっています。

さて、意外なことに感想を聞かせてくれる人の多くは、白系の記事よりもグレー系や黒系の記事の方が印象に残っているようです。たとえば、「第8章 不運」や「第10章 猟奇・エログロ」の記事が印象に残ったという女性さえいました。

もちろん、「第8章 不運」と「第10章 猟奇・エログロ」が万人受けする内容でないことに変わりはありません。『世界のありえな〜い100選』みたいな“奇書”を読んでみようと思う人(男性・女性を問いませんが)には受けが良いということなのだろうと思います。

読者の受けはともかくとして、私が自分の関心と興味に最も正直に書いた記事が特に多いのは、グレー系の記事です。それと、白系でも「第2章 不思議」は、私自身の個人的関心の産物にほかなりません。

本書に収録した100本の記事は、「なんでも評点」サイトに掲載された記事がもとになっています。「なんでも評点」は、ネット上で珍しいネタを提供してアクセスを集めることを目標として私が2004年から続けてきたサイトです。

「アクセスを集める」イコール「受けるネタを記事にする」となります。ネット上で確実にアクセスを集められるのは何色系の話だと思いますか? 答えはピンクです。エロが中心となる“ピンク系”のネタは、一定以上のアクセスを確実に動員してくれます。

しかし、“ピンク系”は確実ですが、大ヒットに至ることはそんなに多くありません。当り外れがあるものの当ったときに抜群のアクセス動員効果を期待できるのは、実は“白系”のネタなのです。

“黒系”は実のところ、そんなに多くのアクセスを期待できないことが大半です。ただし、この系統の話が好きな人は必ずいます。固定層に訴える系統のネタということになります。

では、“グレー系”はどうでしょう? 実は“グレー系”の中でも抜群の動員力を発揮した話がいくつかあります。生きているのに生きていると信じてもらえなかった男の話や、透明人間になった(つもりの)男たちの話、ドラゴンになった(つもりの)少年の話、拳法で列車を止めようとした少年の話などは、かなり長期間にわたって人気記事でした。悩める人の心に最も訴えるのは“グレー系”の記事のような気がしています。

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『なんでも評点 世界のありえな〜い100選』公式サイト